富士通|arrows life(アローズライフ)|Sound Creator KOJI NAKAMURA 「日常の音」から発見する新たな音の世界。[前編] arrowsのサウンド・デザインに込めた思いとは?

サウンド・クリエイター Koji Nakamura が語る
「日常の音」から発見する新たな音の世界。
[前編]  arrowsのサウンド・デザインに
込めた想いとは? 

日本のポップシーンを20年にわたって牽引してきた「ナカコー」ことKoji Nakamura。ジャンルにとらわれない自由な音作りは、2013年から手がけるarrowsのサウンド・デザインにおいても活かされています。
そんなナカコーさんのインタビューをarrows lifeでは前・後編でご紹介。arrowsサウンドの制作秘話や、最新端末arrows NX F-01Jが誇るオンキヨー社監修のサウンドクオリティ「TUNED BY ONKYO」の試聴体験、音と人、音と生活の関係についてご自身ならではの視点で語って頂きました。

#01 サウンド・クリエイター ナカコーの源流

自分がミュージシャンであるとかサウンド・クリエイターであるとか、特に意識したことはないんです。すべては自然な流れ。バンドをやりつつ電子音楽も好きだから、その両方の音を取り入れる。それが僕にとって普通のやり方であって、そこに「こうやってやろう」という確固とした狙いはないんです。

1997年にロックバンド「SUPERCAR」のメンバーとしてデビュー。その革新的な音づくりの中核を担い、ギター・ポップに電子音楽(エレクトロニカ)を融合させるなど、早くからサウンド・クリエイターとしての才能を発揮してきた。

アルバムを何枚も制作していくうちに、音を作っていく作業自体が楽しくなっていって。機材をいじりながら、自分がどういう音が好きで、どういう音が気に入らないのか。楽曲としてではなく、音のひとつひとつを、素材として強く意識するようになったんです。

スマホの着信音などに対しても、「自分だったらこうするのに」という思いは以前からありました。ただそう簡単に来るような仕事ではないし、「自分で作ってみました」と売り込むものでもありませんから(笑)。タイミングよくarrowsのサウンド・デザインのお話を受けたときは、「やります!」と二つ返事でしたね。

#02 arrowsのサウンド・デザインが目指すもの

「心地よい音」への飽くなき探究。ナカコーさんの関心が、スマホのサウンド・デザインに向けられたのも、ごく自然な成り行きと言えるだろう。当初、スマホなどの端末音に対する印象は、必ずしも良いものではなかった。

それまでのスマホで気になっていたのは、「音がイタいな」ということ。音が目立ち過ぎるといいますか、どこか警告的でビックリしてしまうところがありました。

もちろん着信音の役割として、持ち主に気づかせるということが前提にありますし、大きさも手の平サイズですからスピーカーも小さい。ということは低い音が出せない。だから、どうしても「イタい音」になってしまうのは分かるんです。それでもやはり、どうにかならないものかと。

スマホならではの様々な制約を抱えながら、より良いサウンドをデザインする。そこで思い描いたのは、着信音というコンセプトそのものを覆すような大胆なものだった。

例えば着信音が20秒から30秒鳴り続けていたとして、それでも「このまま鳴っていてもいいかな」と思えるような音。そんなつい放っておきたくなるような心地よい音が出せたらなと思いました。

#03 厳しい制約の中でつかんだ独自のノウハウ

お話を受けてから納期までが結構早くて(笑)。それでもarrowsが目指すビジョンがはっきりとしていましたし、具体的な音のイメージはすでに掴んでいましたので、それほど苦労はしませんでした。「操作音」「着信音」「通知音」など、候補として合わせて40から50種類ぐらいの音を作ったのかな。

「操作音」は指定の時間が2秒足らず。2秒の中でどれだけバリエーションを作れるかというのは未知の部分でしたが、やはり途中で手詰まりが出てきちゃいましたね。「この音とこの音、似てるじゃん」みたいな。かといって、和音をずらすだけで変化をつけるような音作りはしたくない。結局、最初に作った音が一番良かったりして、試行錯誤したけど操作音はひとつだけしか提出していません。

2013年のarrows冬モデルにナカコーさんがサウンド・デザインを手がけた操作音1曲、着信音4曲、通知音4曲、アラーム音3曲が採用。翌年のモデルでは着信音4曲、通知音11曲が新たに入れ替わった。

一回目の制作でわかったのは、できあがった音をオーディオ機器で聴いてもダメだということ。どれだけボリュームを落として小さな音で聴いても、実際のスマホからサウンドが鳴る「あの感じ」はつかめないんです。それで二回目からは必ずスマホから音を流して制作するようにしました。

考えてみれば、こんな小さな端末に自分の名前が入っているというのは不思議な気分ですね。

高品位な音質で楽しめる、
オンキヨー社監修によるサウンドクオリティを実現。
arrows NX F-01J

イヤホン回路には、音響特性のよい部品を採用。デジタルノイズや歪みの少ない「TUNED BY ONKYO」によりオーディオプレーヤークラスの高品位な音質で楽しめます。

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