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arrowsマニア情報局

2017.12.01 Fri

arrowsマニア情報局 第102回

新しいarrowsはどれに対応? Androidスマホの「急速充電」あれこれ(その2)

arrows @をご覧の皆様、「せう」です。いよいよ12月、師走です。年末に向けて、仕事が忙しくなってくると思うのですが、今から戦々恐々です()


まもなく発売であろう「arrows NX F-01K」「arrows Tab F-02K」

前回、「arrows NX F-01K」と「arrows Tab F-02K」は「USB Power Delivery(USB PD)」という急速充電規格に対応していることに触れました。

実は両機種、もう1つ対応している急速充電規格があります。今回はそれを紹介します。

Qualcomm独自の急速充電規格「Quick Charge」


スマホ・タブレット用チップセットメーカーQualcommが策定した「Quick Charge」

F-01KとF-02Kは、アメリカのQualcomm(クアルコム)が策定した「Quick Charge(クイックチャージ) 3.0」という急速充電規格にも対応しています。

Quick ChargeはQualcommが開発したスマートフォン・タブレット用チップセット向けの急速充電規格で、前回紹介したUSB PDと同様に給電側と充電側が通信(ネゴシエーション)してお互いに対応していることを確かめてから初めて急速充電できる仕組みとなっています。充電側(≒スマホ・タブレット側)にQualcommのチップセット(CPU)を搭載していれば、多くの機種で使うことができます(※)。

Quick Chargeは現在バージョン4.0まで規格が策定されていて、市販製品が出ているバージョン3.0までの仕様はこんな感じです。

Quick Chargeのバージョン 対応する電圧・電流
1.0 5V・2A
2.0 5V・2A/9V・2A/12V・1.67A
3.0 3.6~20V(0.2V単位で可変)・2.5Aまたは4.6A

Quick Chargeの上位バージョンは下位バージョンに対して互換性を持っていて、Quick Charge 3.0対応の充電アダプターはQuick Charge 1.0/2.0機器も急速充電できます。逆に、Quick Charge 2.0対応の充電アダプターはQuick Charge 3.0機器を急速充電できます(ただし、バージョン2.0スペックでの急速充電)。

時代の流れを受けて、Quick Charge 4.0はUSB PD Revision 3.0の仕様要件も満たすように作られており、Quick Charge 4.0対応機器はすべからくUSB PD Revision 3.0にも対応できます

  • ※Qualcommの対応チップセットを搭載していても、スマホ・タブレットの電源回路が対応していない場合はQuick Chargeを使えません。
    逆に、他社のチップセットを搭載したスマホ・タブレットでもQualcommから正式にライセンスを取得した上でQuick Charge対応しているケースもあります。

これからは「USB PD」に集約される?

他にもスマホ・タブレットにはいろいろな急速充電規格がありますが、Quick Charge 4.0がUSB PDにほぼ準拠するようになったことを鑑みるに、そのうちスマホ・タブレットの急速充電はUSB PDに集約されると思われます。

急速充電のためにたくさん充電アダプターを用意するのも何なので、なるべく早くまとめてほしいところですが、どうなることやら……。